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代表取締役 兼 代表執行役員 堀 主知ロバート

- 学生時代からさまざまな事業を手掛け、98年にサイバードを設立後も、モバイルインターネットというIT分野の第一線で活躍されてきたわけですが、まずサイバード設立当初と現代との社会環境の変化について、どのような感想をお持ちですか?
堀 主知ロバート(以下 堀) ITが一般に浸透して、携帯、家電、駅、コンビニと、そのネットワークにいろんなものがつながるようになりました。確かにどれも便利さを狙ったものなのでしょうが、僕はふと思うんです。本当にそれで気持ちがいいのかな? と。それから、今のIT業界を俯瞰から眺めた時、どうしても“IT”そのものが主役に見えている。僕はITは主役でなく、組織や会社が戦うため、本業を一層伸ばすための一つの武器だと思っています。
- 確かに、まだまだITは「時代の趨勢」であり、「特別なモノ」という認識は根強いですね。
堀 95年頃のITバブル、ITラッシュと言われた時代、誰もが「俺は世界一になる!」と旗を振っていました。冷静に考えれば、そんな単純なハナシじゃないと分かりそうなものですが、あの熱いムーブメントに巻き込まれると分からなくなってしまうんですね。いつの時代も主役は“人”であり、産業であって、“IT”は空気みたいなもの。ただ、産業とITが本質の部分でガッチリ結合できれば、強烈な武器になる。それがサイバードのコーポレートステイトメントである「+(プラス)モバイルでスマイル。」ということ。あなたの会社とガッチリ一緒になれれば大きなプラスになりますよ、ということです。
- 今回のSTATUSdesignではCONNECT。つながり、融合を全体のテーマとしていますが、今年3月、サイバードと通販大手JIMOSとの経営統合が発表されました。この“つながり”のきっかけは?
堀 きっかけは「ヒト」というキーワードでした。通信販売はある意味メカニカルな業種なのですが、JIMOSの主役は、「ヒト」なんです。例えば、会社の中で知らない人を見かけた時、つい「誰だろう?」と、そのまま通り過ぎてしまいがちですが、JIMOSの社員は誰もが「こんにちは!」「どなたかお探しですか?」と、声を掛けてくれるんです。とても気持ちが良い。そんな人間らしさ、という良い面を持ちつつ、より規模を大きく展開していくには、JIMOSとサイバードが一緒になり、ITという武器をもっと使った方がいいと思ったわけです。
- 堀さんの尊敬する人物は、一代で様々な商売を手掛けられた祖父だと伺いました。では、ビジネス上のつながりで尊敬できる人はいらっしゃいますか?
堀 素晴らしいな、と思っているのは、レックス・ホールディング(焼肉店「牛角」などを展開中)の西山さん。彼のお店に行くと、「イマドキの……」と敬遠されがちな若者たちが一生懸命に働いている。彼ら一人一人が、どうすれば今より仕事の質を高めることができるか?ということを真剣に考えながら働く環境を提供している。それもありきたりのレベルじゃなくて、みんな目がキラキラ輝いているんです。西山さんは人をモチベートさせる天才だと思います。
- 堀さんは人に会いに行く時、何か心掛けていることはありますか?
堀 当たり前のことでしょうが、まず何のために行くのか、ということを明確にしておく。プロとプロが会うときは、それなりの目的があるわけで、その目的が叶えられる場にしたい。「この人、何しに来たんだろう?」と思われたら最悪ですよね。お互い、実りがない。意味なく繰り返される合コン、つらいでしょ?
逆もまた然りで、私に会いに来られた方が「この人と会ってよかった」、と思っていただける場となるように、努力しなければ……
堀 主知 ロバート・ホリ カズトモ ロバート
1965年米国ワシントンDC生まれ。1989年に関西学院大学法学部卒業後、イギリス・ロンドンへ留学。その後、1994年会員制ポータルサイトを運営するパラダイスウェブを設立。1998年サイバードを設立し、代表取締役社長に就任。この10月よりサイバードホールディングス取締役 兼 グループCEOに就任。モバイルを基軸に幅広い事業を展開している。
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