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株式会社やずや 矢頭 徹専務取締役 × 株式会社オペレーションファクトリー 川俣 徹取締役

通販を中心とした健康補助食品販売で、年商400億円超の実績を誇る(株)やずや。そして、飲食業の総合プロデュース会社として、先進的な店舗展開を進める(株)オペレーションファクトリー。両社の出会いは、9月にやずやが仕掛けた期間限定キャンペーン。やずやの看板商品の1つである「ケフィア」を用いたドリンクメニューを、全国17店舗のカフェに配置するという、通販業界と飲食業界のコラボレーション企画だった。初対面の時から意気投合したという、やずや専務取締役の矢頭 徹氏と、オペレーションファクトリー取締役の川俣 徹氏に、企業トップとしての理念を語っていただいた。
- 矢頭さんは、来春の社長就任が決定したそうですね。
矢頭 はい、商社に入社して1年経った頃、創業者である父が倒れたということで福岡に戻り、「やずや」に入ったのが9年前。その当時の年商が約26億だったんですが、おかげさまで現在は、「やずやグループ」として年間売上を400億超まで伸ばすことができました。
異業種を経験したことで、先入観を持たずに色々とやれたことが奏功したんじゃないかと思っています。
- ここ「ミツバチ」は、オペレーションファクトリーさんが九州でプロデュースした一号店ですが、九州ならではの難しさはありましたか。
川俣 九州は、日本で一番食事が美味しくてリーズナブルな土地ですから、地元の料理を中途半端に真似たメニューを出してもダメだと、最初から考えていました。そこでたどり着いたのが、エスニック料理とエンターテイメントとの融合です。
実はこの場所、賛否両論だったのですが、私は初めて見た時に感動しましてね。全面リバーサイドで、日本中見渡しても、なかなかお目にかかれない空間ですよ。ここならば、絶対にイケると思いました。
矢頭 地元には、春吉界隈に良くないイメージをお持ちの方も少なくないようですが、そうした固定観念を破ることは、私たちにとっても必要なことだと思います。
「ミツバチ」は、私も何度も利用させていただいてたんですが、川俣さんとお会いする前は、オペレーションファクトリーさんが手がけられた店が福岡にもあるとは知らなかったんです。店名を聞いて、よく知ってる店だったので驚きました。
- やずやさんは、企業規模が大きく成長したのに社員数があまり変わってないそうですね。通常、売上が増えれば社員数も増えると思いますが。
矢頭 それでは経営的に面白くないでしょ。少ない人数でどうやって事業を展開していくかを考え、それを楽しまなければいけない。もちろん、社員のレベルは変わっていますよ。変化に対応できる人間が残っている。
一番大事なことは、「自分自身はまだ変われる」と思うことだと思いますね。ビートたけしさんの言葉で、「自分はデキが悪いと認めてるヤツが一番デキる」というのがありますが、私もその通りだと思います。ただ、デキは悪いけれど、どこかで「自分はイケてる」と思わなければいけない。
- お二方は、それぞれの会社で人事も担当しておられますね。
矢頭 私が入社した頃は、エントリー数自体が少なかったんですよ。通販業界のイメージが良くなかったという理由もあったんでしょうけどね。それでも夢を語って、働いている社員たちの顔を前面にアピールして……。それを繰り返すことで、やっといい人材と出合えるようになってきました。
即戦力になるという点では、中途採用の方がいい場合もあるでしょうが、企業として成熟する過程において、新卒を積極的に採用する転換期が訪れますから。新卒は、モノになるまでに年月がかかるんですが、次世代を育てるという意味でも企業として必要なことですね。
川俣 ちょっと恥ずかしいんですが、当社は新卒を採るようになって、まだ4年ほどです。最初の年は、採用した4人が全員1年以内に辞めたんです。社内環境も整備されたおかげで、ひとりも辞めずに活躍しているのは昨年からですね。飲食業界は、入りやすくて辞めやすい業界、労働環境も悪いというイメージが、まだ残っていると思うんです。
ただ、そういう部分を本気で変えたいと思ってるんですよ。飲食業界で一番環境の整備された会社を目指したい……と。
矢頭 大切なのは、真似る力ではなく新しいことを考える力。新しいことを生み出せる社員をどう作っていくか。チャレンジすることを、苦痛ではなく楽しめる集団を作らないと、企業としての強さは出てこないと思います。
川俣 徹 TORU KAWAMATA
1970年大阪生まれ。1999年株式会社オペレーションファクトリーに入社。レストランプロデュース事業を立ち上げ、2001年取締役に就任。事業立ち上げ当初は自ら店長として現場に立ち、ダイニング・和食・中華・エスニックと多ジャンルの事業スキームをつくりながらスタッフ育成にも奔走する。現在は、東京・大阪・博多の直営店舗の運営及び業態開発を担当し、海外出店やホテル事業を計画中。趣味は油絵。両親ともに画家という血筋を受けた腕前は本格的。
矢頭 徹 TORU YAZU
1974年下関生まれ。大卒後、商社に入社するが、父である前社長の急逝に伴い、1999年やずやに入社。メディアミックスによる販促活動のいち早い導入で現在のやずやブランドを築き上げた。早くから採用の総責任者も務め、経営者であり採用担当者としてすべての面接に参加。やずや流といわれる独自の採用哲学は、今では毎年3,000人を超す新卒エントリー数と通販業界では驚くべき離職率の低さに裏付けられている。趣味はプロを目指したこともあるという音楽(ドラム)と旅行。